【ご注意】今回の感想には最終巻の内容についての記述が若干含まれます。私自身は7巻までしか読んでおらず、たいしたことは書いていませんがネタバレとも言えるので…
遂に最終回…感想+総評です。
第十二話『宝物』
オープニングは悟が戻っていましたね。外れた目の黒線はそのまま無くなっていましたが。
冒頭で思い出してからの話がありましたが…未来くんと手を合わせた時に思い出した、となっていて…それだとちょっと不自然というか、何だか釈然としないなあと…。
昔加代と手のひらを合わせたことから繋がって加代に関することを思い出した、ならわかるのですが…全部思い出してたなら『八代先生なら立派な政治家になりそうな気がする』とかどんな気持ちで言ってたんですかね。会話が素直だったから騙されましたね。演技派(笑)
加代と会ったあとに描いた絵は驚いていたわけではなかったと…原作ではまだ思い出していなくて、絵を上手く描けていることに愕然としていた場面なので既読で見ている方は混乱しますね…。
『早く外を歩きたい』とリハビリを頑張ったのも、犯人との最終決戦に向けてでないなら一体何のためだったのか…車椅子のままうまく落ちるため??
原作だと記憶の鍵になるアイリに会いに行くためにも動けることが必要でしたし…アニメはこの辺ちょっと中途半端に放置された感じ。
カズは大工、オサムは…板前?
ケンヤは澤田さんと来た時に悟の記憶が戻っていることには気付いてたんですかね…じっと見てた感じあったし…
美里に嫌われてたと思ってた、と言ったことで確信したのでしょうか。
募金活動を言い出したのが美里だったというのは意外でした。
原作のケンヤファイルでは『美里が手伝った日もあった』だったので発案者ではなかったのかなと。
加代達が何か出来ることはないかと話していた時に『じゃあ募金活動でもすれば』とだけ言ってたまに手伝いに来て加代とのわだかまりも解けていった…とかだったらそれっぽい?
この時の会話でケンヤがあのケンヤファイルに書かれていた言葉を言っていましたね。
ケンヤファイルの存在がなかったのは残念です…あのファイルは2冊とも泣ける!
悟の携帯通話時間が20分だったので八代と病室前で会う前から通話状態だった?
私は未確認なのですが、八代に取られたものと落ちた時に壊れた携帯は別の携帯だったという話もあるので、それなら既に通話状態だったのにわざと手をポケットに入れてバレるように仕向けたということでしょうか。
話さないかと誘った時は向こう側の談話室みたいなところを見ていただけだったんですかね…
クッションの用意の良さといい、屋上へ行くのは実は予定通りだったのでしょうか…?
久美ちゃんの携帯をいじっていたのは悟宛てにメールを送って、久美ちゃんが悟に手術が怖いから楽に死にたいみたいに頼んだと見せかけようとしたってことですかね。予約送信?
点滴パックの悟の指紋はどうやって付けたんでしょうか…。
『足りない何かを埋めていくのが人生』というのに共感したこと、父親のように思ったこと、空いた穴を埋めてくれた、憎しみはない…というあたりから悟は八代の心の穴を今度こそ完全に埋めたかったのかなと。
悟が眠ってから女児殺しの衝動を失ったのは原作と同じですかね?
原作では悟が目覚めの兆しを見せ始めてからまた再開したのかが気になるところですが…アニメではやっていないとのこと。
悟が自分から落ちようとした時に後ろ向きになったのは出来るだけ安全に落ちるためと八代が止めた時に悟自身が落ちないようにですかね…
どっちにしても車椅子ごとクッションに落ちるって結構難しいというか危険…上から車椅子落ちてくるとか下にいる人も危険…!
悟がここまで確信できたのは15年間殺されなかったことからなんでしょうか…。
ちょっとよくわからない部分も色々ありましたが…まあ決着もついてハッピーエンドで収まりましたね。
その後の悟は漫画家として成功している様子。アニメ化も決定!だそうで。出版社は1話で持ち込みをしていたところでしょうか。
漫画でやっていけてるからピザ屋のバイト経験もないんでしょうね。
あれ以降リバイバルをしていないようなので、小学生時代の事件によって空いた心の穴を埋めるために目覚めた能力だったということでしょうか。
みんなとの同窓会?シーンは良かったですね。彩ちゃんとカズはまだ結婚してないのかな?
美里が美人で…仲良さそう。
最後にやっと愛梨が出てきましたね!
原作でも同じようなシーンはあるみたいですが…そっちは愛梨は悟と病院で会ったことを覚えているのでしょうか。
『僕は信じてた』はまた会えることを…ということ?
愛梨が出てくる時に謎の蝶々が…愛梨との出会いがリバイバル前の状況と似ているからなのか…もうリバイバルしないなら出てこないはずなのに益々謎の蝶々…。
悟の文集の内容はヒーローや仲間についてでしたが、原作では予想されていた通り漫画家になりたいというような内容だったみたいなので…何故そこを変えてしまったのか…加代が悟の夢を知っていた伏線だったはずでは…。
そういえばお母さんも同じ船橋市内に住んでいるようで。元の未来とは違って関係が良好で近くに住んでいる感じが良かったです。
総評
なんだか終盤、決着の件は今までとは別物の普通のアニメになってしまったような印象。別にダメとかひどかったとかではないです。
原作で原作の最後に到達するためにこれだけ積み上げてきてるわけですから、最後にあれだけ流れを変えてきたらそりゃあ違和感も出てきますよね。伏線も破綻する…。
終盤で中途半端に原作のシーンを使っていたから既読組は結構混乱しそうな作りになっていたのではないかと…。もっとオリジナルでやってしまってもよかったのでは…とも思いました。
特にゴシップカメラマンのところは…愛梨が来た!と思わせておいて西園という酷いフェイント(笑)
アニメのみの人にはハッピーエンドでスッキリ終わっているのかな。
既読組は八代が小物になっていて残念という人が多いようです。
原作に比べたら確かに小物と言えるのでしょうが…アニメはアニメで人間味があって救いも若干あったりもして悪くなかったと思います。
原作の結末を知っている人にはやはり物足りなかったのではないかと思いますが…7巻まで読んだ状態でも2人のやりとりはともかく決着はあっさりめだったなと思いましたし。
でも最終巻待ちの視聴者にはこのくらいでちょうど良かったのかもしれません。八代との最終決戦や結末がわからなくて楽しみが無くならないし、最終巻が益々待ち遠しい!
アニメはアニメならではの良いところもあって良かったですし、省いた部分も多いからアニメを見た人でも原作楽しめるだろうしアニメだけの人は是非原作も読んで欲しいですね!
映画はどうやら不評のようで…ネタバレ感想見たんですが色々と残念な感じですね~。
ああいう結末は好きじゃないというか、最終的にただのタイムリープものになっている感じとかタイトルそのものの意味を変えてしまっているのはちょっと…という印象だったので観には行かないと思います。
最終巻は5/2発売だそうです!誕生日だ…。
GWのせいか少し早めに手に入る所もあるみたいですね。
そして3/30にはスピンオフ小説も!…ケンヤがメインで出ているようなので是非読みたい(笑)